【門前編】竹村の集大成!NPO法人「土佐伝統お座敷文化を守る会」設立!

First part of the gate

【門前編】竹村の集大成!NPO法人「土佐伝統お座敷文化を守る会」設立! 今回は、前々々回の「『日本酒?ウィスキーですか?』の衝撃!日本酒復活のために!」にて、私の出した結論としての日本酒業界への提言を、実際に行動に移した事例となります。ちなみにその提言とは、「日本酒蔵元が地域の酒類卸や地域の酒販店らと共に立ち上がり、地域文化復興などに関心がある若者たちと手を携えて、それぞれの地域にある多様で固有の風土や歴史や食文化を守り育てていく活動を起こしていく」というものでした。そして、私はこの活動を、まずは高知県の経済界を巻き込んで実際に行動に移し、NPO法人「土佐伝統お座敷文化を守る会」を設立し、その代表である理事長に就任いたしました。尚、以下の内容は、NPO法人設立に至るまでの経緯や設立趣旨などを書かせていただいていますが、10回ほど前の「経済学の観点から日本酒の成長戦略を探る!」にて、「令和5年内の設立を目指している」と書かせていただいた内容を詳しくしたものになりますので、一部重なっていますが、その点はご了承ください。ちなみに実際の正式な設立は、県への設立の申請書類や法人登記などに時間がかかり、令和6年1月22日(登記完了日)となっています。 【NPO法人設立に至るまでの経緯】 私の所属している「土佐経済同友会」の「人づくり委員会」(中田由季委員長)では、令和2年度(令和2年1月~12月)より後述の基本方針を掲げ、「土佐の伝統文化」における「継承人材の育成」をテーマとして活動を開始しました。そして令和2年度は、様々な「土佐の伝統文化」について調査・研究した結果、ほとんどは既に様々な支援が実施されていましたが、「土佐のおきゃく(土佐流宴席)文化」を支えてきた「土佐のお座敷遊び文化」や「土佐芸妓文化」等については、何の支援も行われていないことに気づきます。そこで令和3年度にはこのテーマに絞り込み、他都府県の事例について調査・研究を進めた結果、どこの事例も、地元の経済人らが中心となって都府県や市町村らと共に、地元のお座敷文化や芸妓文化等の団体を支援していることが判明します。また、ほとんどの事例が、お座敷文化や芸妓文化のみでなく、地元ならではの他の伝統文化や伝統的食文化等を守る活動も含めることで、より支援者を広げていることも判明します。そこで令和4年度には、「土佐伝統お座敷文化を守る会」設立準備会を立ち上げ、私が理事長を務めていた「土佐学協会」(令和5年7月に解散)の活動の一部(「土佐の酢みかん&土佐寿司祭り」等の土佐ならではの伝統的食文化に関する活動)も引き継ぐかたちで、NPO法人「土佐伝統お座敷文化を守る会」を設立に導くための活動を実施してきました。そして令和5年度には、「高知県中小企業団体中央会」の方や「高知県ボランティア・NPOセンター」の方にお手伝いいただき、定款づくりや、様々な必要書類を準備し、「人づくり委員会」のメンバーらを中心にした発起人総会を11月17日に開催して、NPO法人設立の準備が全て整います。こうして、令和6年1月に、県から設立の認可がおり、法人登記も完了し、令和6年1月22日(登記完了日)正式な設立となったのです。 <「土佐経済同友会・人づくり委員会」基本方針> 「人づくり委員会」では、委員会の活性化に繋がるよう「見える化」を図りながら、運営方針にもある「土佐文化の継承人材の育成支援」をテーマとして取り上げる。なかでも高知県ならではのウリになり、かつ今後の継承が危ぶまれている「土佐の伝統文化」について、その種類や歴史等を調査・研究し、現状把握。それぞれの「土佐の伝統文化」が抱えている、「継承人材の育成」についての問題点を炙り出す。その上で、県・市町村にも参画していただき、「土佐の伝統文化」の人づくりを支援する団体の設立を提言できるよう努める。このような「土佐の伝統文化」が持続可能となれば、より魅力的な高知県となり、必ずや経済発展にも繋がるものと考える。 【NPO法人「土佐伝統お座敷文化を守る会」設立宣言】 「土佐経済同友会・人づくり委員会」(中田由季委員長)では令和2年度より、「土佐の伝統文化」における「継承人材の育成」をテーマに掲げて活動してきた。そして、その4年間にわたる活動において、土佐の伝統的なお座敷文化の中で育まれてきた「食」「酒」「人」「宴」を俯瞰的に捉え、それらを磨き上げながら再結合させ、新たなエコシステムを生み出すことにより、高知が抱える様々な課題(伝統文化の継承、人材育成、観光振興、まちづくりの推進、農村漁村・中山間地域の振興、経済活性化、飲酒モラル向上、等)を解決することが可能になると判断。その実現のために、さらには「土佐伝統お座敷文化」を核とした「土佐の食・酒・人・宴のブランド化」をも実現し、土佐の高知を、日本中・世界中の他のどこにもない唯一無二の魅力あふれる地域にするために、ここにNPO法人「土佐伝統お座敷文化を守る会」の設立を宣言する。 【当会が守り育てる「土佐伝統お座敷文化」とは】※「土佐伝統お座敷文化」の再定義

●食:皿鉢(さわち)料理文化、鰹料理文化、土佐の酢みかん(香酸柑橘類)文化、土佐寿司文化など、四季折々の恵まれた山川海の幸を使った、土佐ならではの伝統的食文化。

●酒:伝統的な土佐の食の美味しさを引き立てる、辛口であり、やや酸があって飲みごたえがあり、かつ雑味が少なく後口が綺麗な、伝統的土佐酒文化。

●人:底抜けに明るい県民性をベースに、全てを「なかま」にして人を楽しませる、土佐ならではの伝統的おもてなし「なかま」文化。※土佐弁の「なかま」=「同士」&「共有・シェア」の意味。

●宴:①箸拳・可杯・菊の花・しばてん踊りなど、土佐ならではの伝統的お座敷遊び文化。
②土佐ならではの家庭における伝統的「おきゃく(土佐流宴席)」文化。

③料亭などにおける伝統的土佐芸妓文化。

【土佐伝統お座敷文化」の再定義NPO法人「土佐伝統お座敷文化を守る会」設立趣旨】

①土佐の風土と食文化

もともと土佐の高知は、春夏秋冬・山川海の食材が日本一といえるほど豊かであり、全国的に知られている鰹料理文化や皿鉢料理文化以外にも、独特の伝統的食文化が色濃く残っています。高知県の森林面積比率は日本一の84%であり、降雨量も日本トップクラスであり、かつ日照時間もトップクラスです。つまり、山の幸が日本一豊富と言っても過言ではないといえます。春にはイタドリ(山菜の一種)、夏にはリュウキュウ(ハス芋の茎)、秋には柚子、冬には葉ニンニク(ニンニクの葉)など、他県ではあまり知られていないような豊かな食材が、それぞれの季節に旬を迎えるのです。また、全国河川の水質ランキングで連年のように日本一に輝く奇跡の清流「仁淀川」をはじめ、日本最後の清流「四万十川」などの清流が極めて豊富であり、川漁師も多数存在しています。つまり、川の幸が日本一豊富と言っても過言ではないといえます。春には川エビ、夏には鮎、秋にはツガニ(モクズガニ)、冬には川ノリなど、他県ではあまり獲れないような豊かな食材が、それぞれの季節に旬を迎えるのです。そして、長い海岸線を誇る高知県は、黒潮が最初にぶつかる足摺岬を擁し、大月町柏島周辺海域は1,000種類を超える日本一の魚種を誇ります。つまり、海の幸が日本一豊富と言っても過言ではないといえます。春にはドロメ(カタクチイワシの稚魚の生)、夏には初鰹、秋にはサバ、冬にはウツボなど、他県ではあまり獲れないような豊かな食材が、それぞれの季節に旬を迎えるのです。さらに、園芸王国(トマト、ナス、ピーマン、茗荷、生姜、文旦、小夏、新高梨、メロン、茶…)であり、干物も豊富、鰹節などの出汁文化も根付き、土佐あかうし、四万十米豚、土佐ジローや土佐はちきん地鶏などの地鶏も豊富なのです。そして、他県には存在しない独特の食文化として、土佐の酢みかん(柚子、ブシュカン、直七などの香酸柑橘類)文化が存在し、これによって、酢飯に柚子酢を使う「土佐田舎寿司」などの高知県独特の郷土寿司文化が育まれ、「郷土寿司大国」と呼ばれるほどのバラエティ豊富な郷土寿司も存在しているのです。

②土佐酒文化・「なかま」文化・「宴」文化

そして土佐の高知には、そんな伝統的な土佐の食の美味しさを引き立てる、日本一辛口であり、やや酸があって飲みごたえがあり、かつ雑味が少なく後口が綺麗な、独特の伝統的土佐酒文化も存在しています。さらに、その土佐酒蔵元18蔵は、仕込みの分析データを情報共有しており、これが土佐酒全体のレベルアップに貢献。令和4年度には「全国新酒鑑評会」において金賞受賞率日本一を獲得し、令和5年度には「全米日本酒歓評会」において金賞受賞率日本一を獲得するという快挙を成し遂げ、全体のレベルの高さ日本一を証明したと評価されているのです。また、土佐弁で「なかま」には、一般的な「同士」の意味に加え、「共有」「シェア」の意味がありますが、杯を「なかま」(共有)にして返杯・献杯を繰り返し、自由に席を移動して「なかま」(共有)にし、皿鉢料理も「なかま」(共有)にして取り分け合い、老若男女や飲めない人や見知らぬ他人までも「なかま」(同士)にし、全てを「なかま」にして人を楽しませるという、底抜けに明るい県民性をベースとした、独特の伝統的おもてなし「なかま」文化も根強く息づいています。さらに、家飲みにおいても外飲みにおいても、それら「食」「酒」「人」が一堂に会する独特の伝統的「宴」文化も残っており、盛り上がれば「箸拳」「可杯」「菊の花」「しばてん踊り」等の伝統的お座敷遊びが繰り広げられるのです。そしてそんな「宴」文化の頂点に位置する伝統的土佐芸妓文化も、かろうじて残っています。県外や海外のお客様相手に、「おきゃく(土佐流宴席)」を催し、土佐伝統のお座敷文化を体験いただくと、必ず皆、口を揃えて「こんな楽しい宴席は初めて!」と大悦びされるのは、これら土佐の高知の一番のウリ、「食が美味しい!酒が旨い!人が明るい!そして世界一宴が楽しい酒国土佐!」の全てが体験できたからなのです。

③NPO法人「土佐伝統お座敷文化を守る会」設立の意義

ところが、効率至上主義の現代において、それら「土佐伝統お座敷文化」が衰退の一途をたどり、さらにそこに長期にわたるコロナ禍が拍車をかけ、いまや絶滅すら危惧されています。しかし、これら土佐の伝統的なお座敷文化の中で育まれてきた「食」「酒」「人」「宴」を、あらためて俯瞰的に捉え直し、それらを現代にマッチする形に磨き上げながら再結合させることができれば、新たなエコシステムを生み出すことが可能になるはずです。さらにそれが実現され、その活動が活性化していくならば、土佐の伝統文化の継承や人材育成につながるのみならず、その魅力の発信による観光振興やまちづくりの推進につながり、さらには伝統的食文化の再生による農村漁村・中山間地域の振興にもつながり、ひいては高知県全体の経済活性化にもつながるものと、私たちは確信しています。また、宴席の増加や観光客の増加などによるモラルの低下を防ぐための飲酒モラル向上活動も当会の活動には含まれており、持続可能な観光振興やまちづくりの推進が実現されることになるのです。このように、高知が抱える様々な課題を解決しながら、かつ「土佐伝統お座敷文化」を核とした「土佐の食・酒・人・宴のブランド化」をも実現し、土佐の高知を、日本中・世界中の他のどこにもない唯一無二の魅力あふれる地域にするために、NPO法人「土佐伝統お座敷文化を守る会」は設立されることとなったのです。

【さらに大きな意義】 コロナ禍により、今や世界中で会議はもちろん、集いや飲み会もオンラインで済まされるようになり、世の中は「非接触型社会」にまっしぐらに進んでいるかのようです。しかし、多くの身体心理学者の方々は、「触れ合い」や「寄り添う」ことは人間にとって極めて重要であり、皮膚の交流は本来欠かせないものであると語っています。さらに、「非接触型社会」を選ぶということは、ディストピア(逆ユートピア)の未来を選ぶことになると語る哲学者もいるほどなのです。そして、私たちがより多くの仲間たちと心を許して触れ合ったり寄り添い合うというシーンは、日常の中のどこにあるかというと、それはリアルで密な宴席の中なのです。コロナ禍もいつかは必ず終息しますが、その後も「非接触型社会」を目指すという流れは、確実に残るでしょう。しかし、そんな流れは世の中をディストピアに導くことになるのだと誰かが発信し、伝え続けなければならないのではないでしょうか。つまり、土佐伝統のお座敷文化を守り育てていくということは、高知県の一番のウリを守り育てていくということのみならず、それは世界中に広がりつつある「非接触型社会」を目指す流れを押し留める抑止力にもなり、それは「世界一楽しい宴のあるユートピア」をこの国に、この世界に残すことでもあるということなのです。 【意味のイノベーション】 一般に「イノベーション」とは、「技術のイノベーション」を指し、それはテクノロジー開発の背中を押す「技術革新」のことです。一方、「意味のイノベーション」とは、市場に“新しい意味”をもたらす土壌を創るということです(参考:「デザインの次に来るもの」~これからの商品は「意味」を考える~安西洋之・八重樫文著)。電灯がこれだけ普及していながら、ロウソクはなぜ今も売れ続けているのかというと、「食事のムードを楽しみたい」というロウソクの新たな意味に誰かが気づき、それを普及させたからです。つまり、ロウソクに「意味のイノベーション」を起こしたということであり、そのお陰でロウソクは今も世界中で売れ続けています。日本酒の「意味」も時代によって変遷してきています。「神事のための魔法の水」や、「神と一体化するためのツール」であった時代もあれば、「人生儀礼における必需品」であった時代もあり、また「憂いを晴らす飲み物」であった時代や、「酔うための道具」であった時代もありました。あるいは、「後輩イジメの定番」であったような時代もあったでしょう。では現代は?「飲んでいるとちょっとツウっぽく見えるまあまあ美味しい珍しい飲み物」といった程度の意味しかないのではないでしょうか。今こそ日本酒に“新しい意味”をもたらす、「意味のイノベーション」が求められているともいえるのです。そして、土佐酒に「意味のイノベーション」を起こすには……?辛口の土佐酒は、食と合わせてこそ、その真価を発揮します。さらに底抜けに明るい土佐人とともに、世界一楽しい「おきゃく(土佐流宴席)」の中で楽しむことが真骨頂であるといえます。ならば、土佐酒に「意味のイノベーション」を起こすこととは、つまりは土佐の「食・酒・人・宴」に「意味のイノベーション」を起こすことこそが答えとなるのではないでしょうか。当会の活動である、土佐の伝統的なお座敷文化の中で育まれてきた「食」「酒」「人」「宴」を、あらためて俯瞰的に捉え直し、それらを現代にマッチする形に磨き上げながら再結合させることとは、まさに土佐の「食・酒・人・宴」に「意味のイノベーション」を起こすことなのです。 【NPO法人「土佐伝統お座敷文化を守る会」のMISSION(使命)】 「『土佐伝統お座敷文化』の力で、飲める者も飲めない者もみんな『なかま』になれる『宴のユートピア』を土佐の高知に実現する。」 土佐ならではの伝統的おもてなし宴席文化は、「なかま」文化とも表現されます。土佐弁で「なかま」には、一般的な同士の意味に加え、共有・シェアの意味もあるのです。つまり、返杯・献杯・お座敷遊び等で杯を「なかま」(シェア)にし、宴会で移動しまくって席も「なかま」(シェア)にし、自由な取り分けで皿鉢料理も「なかま」(シェア)にし、老若男女の区別なく子供や見知らぬ他人までも、飲める者も飲めない者も楽しめるよう、誰もが「なかま」(同士)となって一体となる、そんな素晴らしい宴席文化の世界が元々そこにはありました。しかし、コロナ禍の期間においてはそんな土佐らしい密な宴席は何ひとつ実践できなかったため絶滅が危惧されているのです。また一方では、飲めない者に無理矢理飲ませたり、ツブし合ったりすることが土佐の宴席だと勘違いしている者も少なからず存在しており、飲酒モラルの低下も懸念されています。そこで、この伝統的おもてなし「なかま」文化の「伝統の現代化」(伝統を現代にマッチする形に磨き上げる)をなし、「酒国土佐人の飲酒美学」として普及させることにより、飲酒モラルを向上させながら次世代につなげていくことを、当会のベースとなる基本活動としたいと考えています。そして、「『土佐伝統お座敷文化』の力で、飲める者も飲めない者もみんな『なかま』になれる『宴のユートピア』を土佐の高知に実現する。」を、NPO法人「土佐伝統お座敷文化を守る会」の「MISSION(使命)」として掲げます。 【実現する未来】 当会が目指すところは、昔ながらの「土佐伝統お座敷文化」をただ守るのではなく、お座敷文化の中で育まれてきた「食」「酒」「人」「宴」を、あらためて俯瞰的に捉え直し、「土佐伝統お座敷文化」を再定義し、そして次世代につなげていくために「伝統の現代化」とそれらの再結合を成し、さらに土佐の高知という「地域の有意味化」を成すことにあります。これにより、土佐の高知の未来に何が実現されるかというと、「土佐伝統お座敷文化」を核とした、「土佐の食・酒・人・宴のブランド化」であり、さらにいえば、「土佐伝統お座敷文化による地域再生という社会的目的の達成」であり、これは「高知県全体のブランド化」であるとも表現できるのです。このような形で、「土佐伝統お座敷文化」の伝統が現代化され、再結合されて普及していくなら、土佐の高知の未来には「飲める者も飲めない者もみんな『なかま』になれる『宴のユートピア』」が実現することになります。その究極の姿は、土佐の高知がサン・セバスチャンを超えるという姿です。サン・セバスチャンはスペイン・バスク地方の人口18万人ほどの小さな街ですが、世界一の美食の街と言われ、この極めて交通の便の悪い街に世界中から観光客が押し寄せています。今はまだ、土佐の高知はサン・セバスチャンにはおよばないでしょう。しかし、NPO法人「土佐伝統お座敷文化を守る会」が設立され、その活動が活性化されていくならば、土佐の高知が憧れの地として世界中から仰ぎ見られ、世界一楽しい宴を求めて日本中から世界中から観光客が殺到し、サン・セバスチャンを超える日は、そう遠くないであろうと私たちは確信しているのです。 【NPO法人「土佐伝統お座敷文化を守る会」の会員・役員・会費等】 NPO法人「土佐伝統お座敷文化を守る会」の会員には、正会員と賛助会員の2種があり、正会員をもって特定非営利活動促進法上の社員としています。この法人の目的に賛同して入会した個人、法人及び団体が正会員であり、この法人の事業を賛助するために入会した個人、法人及び団体が賛助会員です。正会員は、ともに事業を実施していく仲間であり議決権を有し、賛助会員はご支援いただく仲間ですが議決権はありません。応援はしたいけれど、事業の実施などは難しいという主婦の方や高知県外在住の方などが、賛助会員の対象となります。また、理事長の諮問に応じ、理事会に助言を与えることができる学識経験者や有識者らを、評議員として理事長が委嘱できることになっています。入会金および会費は、正会員は入会金が5,000円で年会費が10,000円、賛助会員は入会金が0円で年会費が5,000円です。評議員は入会金・年会費とも0円となっています。なお、この法人の事業年度は、毎年4月1日に始まり翌年3月31日に終わりますので、設立初年度は令和6年3月31日までとなり、あまりに期間が短いため、役員や関係者らのみの入会が中心で、会員の本格的な拡大などは令和6年4月1日スタートの第2年度からとなっています。ちなみに役員の任期は2年(再任を妨げない)で、理事(3人以上50人以内)と監事(1人以上2人以内)が役員であり、理事のうち、理事長が1人、副理事長が若干名、専務理事が1人となっています。また、この法人の事務局は、高知県酒造組合(高知市廿代町15番1号 TEL:088-823-3558 FAX:088-823-3559)内に置いています。正会員や賛助会員として入会を希望される方は、上記の高知県酒造組合までご連絡をお願いいたします。 【NPO法人「土佐伝統お座敷文化を守る会」は竹村昭彦の集大成!】 私も令和6年の8月で62歳になりますので、全身全霊で突っ走れるのはせいぜいであと10年くらいでしょう。このNPO法人「土佐伝統お座敷文化を守る会」の事業が目指す未来を、それなりに実現させるためには、あと10年はかかるでしょうから、ある意味これは私の最後の大仕事であると考えています。また、私がこれまでの人生で携わってきた全てを懸けて挑戦する、竹村昭彦の集大成であるともいえます。高校時代の文化祭で、仲間たちと広告取りに走り回って漫画雑誌をつくり、文化祭で販売して儲けたこと。大学時代の寮で、イッキブームの真っ只中で叩き込まれたもの。東京サラリーマン時代に学んだ、クリエイティブな魅せる販売方法。高知JC時代に育んだ、家族よりも一緒にいた時間が長かった他業種の真の仲間たちとの絆。「土佐学協会」の理事長としての17年間の活動と、そこで築かれた多様な人脈。高知県酒造組合理事長としての様々な活動。これまで読んできた3,000冊を超えるであろう書籍。これまで執筆した様々な文章や論文。これまで実施してきた様々なイベントや日本酒会……等々。本当に、これまでの人生で携わってきたものの全てが、今回のNPO法人のためだったのではないかと思えるほどで、全てが無駄ではなかったのだと、あらためて実感しています。そんな私の集大成である、NPO法人「土佐伝統お座敷文化を守る会」に対し、是非ともより多くの皆様のご支援、ご協力をいただけましたら幸いです。